| 恵比寿・東京都写真美術館10:00 |
写真展は一人で好きに行って、じっくりと作品を鑑賞するもの。多くの人がそう思うでしょうし、私もそう思っていました。実際にこの「ギャラリーツアー」をやってみるまではです。
大勢の写真仲間と写真展を見て回る。これは一人では得られない写真の見方、楽しさがあるものです。これは参加してみないとわかりません。
一人で写真を見ていて、「ほかの人はどう感じているんだろう」とか、よかったと思った気持ちをだれかに伝えたいと思ったことがありますよね。それができるのがギャラリーツアーなんです。
ということで、この日は東京都写真美術館に10時集合。まずのお目当てはキヤノン「写真新世紀展」でした。
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| キヤノン「写真新世紀展」10:00〜10:45 |
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まずキヤノンの文化支援室・牛丸さんに写真新世紀の傾向などをうかがったあと、ちょうど会場に優秀賞受賞者の託間のり子さんがいらしていたことで、ギャラリートークをお願いしました。
託間さんは後日の公開審査会で、準グランプリの一人となったわけですが、この日はそんな未来のお話は誰も知る由もなく、ただただ託間さんの作品とお話に眼と耳を傾けたのでした。
このあとは4階の図書室に行き、今日の予習をかねて写真集鑑賞と、東京都写真美術館の使い方なんかをちょこっとレクチャー。
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| 新宿ニコンサロン「羽太康雄写真展/遺伝詩」11:40〜12:15 |
| 次は新宿に場所を移し、新宿ニコンサロンへ。ちなみに今回のテーマは「新宿エリアの自主ギャラリーを堪能する」です。
この日、若手写真家の登竜門の一つであるJuna21が開催中で、『遺伝詩』を開催中の羽太康雄さんにお話をうかがいました。専門学校で写真を学び、写真の仕事に就きながらも、一時は写真をやめ、再度、撮り始めたという作者。作者より人生経験の豊富な参加者たちでしたが、その作品と作者の話を通じて、それぞれ改めて『何か』を考え、会話を交わしていました。
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この日の参加者は、これまでギャラリーにあまり足を運んだことのない方が大半でした。が、写真の見方はこの2つのギャラリーだけでも、受身一方でなく、自分の好みの中で咀嚼しようという意志がありあり。そうした自由な見方ができるのも、「皆んなで見て歩くことで、臆せず鑑賞できるギャラリーツアーだから」と我田引水しておきます。
移動の途中、なぜか、街の風景が少し新鮮です。
「昔、新宿に勤め先があったとき、ここにあった映画館に通ったもんだよ」と話していたのは、元銀行マン氏。新宿通り沿いに映画館があったんですね。
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| 新宿三丁目・ガレリアQ「芝田文乃/いったりきたり日記2006年版」13:30〜14:00 |
次はガレリアQ。新宿の自主ギャラリーとしてのロケーションはナンバーワンだと私は個人的に思っている場所です。この日の参加者は初めてこのギャラリーに足を運んだ人ばかりでしたが、反応はばっちりでした。この日の展示は芝田文乃さんの「いったりきたり日記/2006年版」。
芝田さんの作品は国内と、ポーランドおよびウクライナで撮影したスナップ。日本では撮りづらくなっている街中でのスナップの話や、暗室作業の話などで盛り上がりました。実に良いモノクロームプリントでした。 |
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| プレイスM「岡寿克写真展/偽夢」14:30〜15:00 |
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そして次は岡寿克さんの「偽夢」が開催中のプレイスM。ちょうど作者がいらしたので、しばし鑑賞後、ギャラリートークタイム。岡さんは現役のサラリーマン。当初は写真雑誌のフォトコンテストに作品を応募し、そのうち作品制作のほうに興味が移っていったそうです。この日のギャラリーツアー参加者と重なるキャリアに話は盛り上がり、活発な質問の応酬があったのでした。岡さんは再度、フォトコンテストに興味が出てきたということでした。 |
| 新中野・enjiギャラリー「山野宏写真展/品川区立伊藤中学校」15:30〜16:00 |
| 新宿御苑前駅から丸の内線に乗り、新中野へ。うかがったenjiギャラリーと、ギャラリー冬青があるが、この日は土曜日でも祝日のため冬青はお休み。
enjiギャラリーの展示は、解体される中学校の様子をインクジェットで大きく伸ばしたもの。これまでの展示とまったく違う見せ方に、一堂、新鮮な思いを抱いたようです。
このギャラリーは尾仲浩二さんのワークショップに集まったメンバーにより今年から始められたもの。もともと2年ほどの期間限定で考えていたそうだが、建物の建て替えが急遽決まり、来年には終了しなければならなくなったとか。
なかなか得がたい雰囲気ですので、ぜひ、一度は足を運ぶことをオススメします。
作者の山野さんも、突然の団体客の襲来を喜んでいただき、メンバーが使っている暗室も見せてもらいました。
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南阿佐ヶ谷・ギャラリー街道「吉田伊豆/北東京」
尾仲 浩二「あれからの旅・2007〜トンボ返りで今年も暮れて」16:47〜17:20 |
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| この日のメインイベントが写真家・尾仲浩二さんが主宰するギャラリー街道。尾仲さんには事前にお願いし、ギャラリートークの時間をとってもらっていた。広尾のEMONギャラリーでの写真展に向けて、プリント制作の忙しいなか、暗室を見せていただいたほか、参加者の質問に懇切に答えていただいた。
写真展の醍醐味はライブ感覚の面白さだという人がいるが、ギャラリーツアーはそのライブ感が特に味わえるシチュエーションを提供してくれる。そういう意味で、このツアーを一番楽しんでいるのは、自分かもしれないと今回つくづく思わされました。次回はぜひ、あなたも参加していただけたら嬉しいです。
EMONフォトギャラリーでの尾仲浩二展『馬とサボテン」は2007年12月26日まで開催されているので、ご覧ください。
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